まず、柴犬は賢い犬種です。なので基本的にはのびのびと過ごさせて問題はありません。
しかしこちらの対応次第では、噛み癖など、問題行動を起こすようになることもあります。
そうなったとき、怒鳴ったり暴力をふるうのではなく、犬の性質にあわせた適切なしつけを行うことが望ましいです。
方法①:マズルコントロール
一緒に遊んでいるときに、子犬が良くないことをしたり、興奮しすぎている場合に、子犬のマズル(鼻・口・顎からなる顔の突出部)を手で握って静かにさせる方法です。
母犬は子犬の行動の度が過ぎると、その大きな口で子犬の口をくわえます。たとえ子犬が抵抗しようが容赦はしません。
これは子犬に対し、自分より強いものに対する態度を教える方法です。犬はグループのなかで序列を作る生き物で、犬が生きるうえでとても大切なものです。
注意してほしい点ですが、実際に問題行動を起こしたときにいきなりマズルコントロールを行うのはあまりよくありません。普段から子犬と遊んでいる際に、子犬が遊び疲れたタイミングでマズルコントロールを行って静かにさせることを繰り返すことで、あらかじめ習慣づけでおきましょう。
方法②:ひっくり返してお腹をなでる
母犬はよく子犬をひっくり返し、お腹を押さえます。
これもグループの中での序列を教える方法です。
犬は自分よりも上位の存在が来ると、お腹を上にして寝ころびます。これも子犬が成長した際に自らの身を守る行動です。
方法③:後ろから抱きしめる
上記二つの方法は、普段から行うことで上下関係を学ぶことにより有効な手段となります。
もうすでにいうことを聞かない子犬は、お腹に触るのもマズルを握ることも難しいでしょう。
その場合、子犬が疲れたタイミングを見て、背後に回り静かに抱きすくめます。まだ元気が残っていると抵抗するので、必ず前もって走り回らせるなどして疲れさせて下さい。
根気よく続ければ、いずれ子犬は上下関係を覚えるでしょう。
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