柴犬は遺伝子的に非常に狼に近い小型犬です。そのせいか野生時代の習性を今もなお残しています。
その習性の代表的なものの中に「穴を掘るのが大好きである」というものがあります。
はるか昔、犬たちは山などの傾斜地に巣穴を掘ってそこで生活をしていました。
今でも犬は狭い所や薄暗いところを好みますが、それはこの大昔の名残といわれています。
また、妊娠中の母犬や小さい子犬を観察してみると、たまに何もない床を掘る動作を来る返すことがあります。不思議な行動に見えますが、これらは本能に根差した行為と言えるでしょう。
特に、妊娠したとき・病気の時など、犬自身に大きな負担がかかっているときに、この本能が顕著にみられ、大きな家具の隙間やベッドの下など狭い隙間に隠れようとします。
この様な動作が見られる時は、犬は落ち着ける場所を求めているということです。
飼い主側から犬が安心できる狭いスペースを用意してあげるようにしてください。
しかし注意してほしい点は、犬は拾った靴やボールを狭いところに隠そうとする点です。
これも野生時代に捕えた食糧を自分の巣穴に隠していた名残なのですが、人間にとっては少々迷惑な習性です。
リモコンなど失くされた時には探してみると良いかもしれませんね。
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