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柴犬の歯並び


柴犬の歯並び

人間と同じように犬にも歯並びがあります。歯並びが正しい歯列を成していることは見た目だけではなく、健康状態や食事の面に対しても影響があります。ここでいう正しい歯列とは、歯牙が歯茎が形作る歯列線上に正しい間隔を保って並んでいることを指します。

歯列は基本的にU字型をしていますが、その形は犬のマズルの形に大きく左右されます。例えばマズルが細いと歯列はV字型に近くなり、太いと丸みを帯びた∪のような形になります。

柴犬のマズルは、頭の長さを100とするとマズルの長さが40を良いとされています。これより極端にマズルが長かったり短かったりすると歯列に不調和が起こることがあるそうです。



咬合

咬合にも正しい咬合があります。これを正常咬合といいます。

正常咬合は各上顎切歯の歯冠先端が各下顎切歯の上に鋏状にわずかに覆いかぶさっているものを指し、いわゆる鋏状咬合と呼ばれるものです。

犬歯は下顎犬歯が上顎犬歯の前方にあり、上顎の犬歯によって下部が軽くおおわれているものが良いとされています。

さらに、前臼歯、後臼歯はそれぞれ所定の位置にあり、向かい合って並んでいて、かみ合ったときに触れ合う歯の形状が正しくかみ合っていなくてはいけません。

この様な正常咬合が理想であるとされています。しかし中には少し変わった咬合をしている犬もいます。切端咬合、アンダーショット、オーバーショットなどの咬合はいわゆる不正咬合とされています。



切端照合とは、上下の各切歯がまっすぐかみ合い、切歯の先同士がぶつかるような咬合のことをいいます。この咬合は切歯が直接衝突するので歯も摩耗しやすく咬力も弱くなることがあります。

また、鉗子咬合と呼ばれることもあります。


アンダーショットとは下顎が突き出し、下顎切歯が上顎切歯より前に突き出している咬合のことを指します。日本犬の不正咬合というと先の切端切歯かこのアンダーショットが多いとされています。

縮めてアンダーと呼ばれることが多いです。また、日本語では下顎前突と呼ばれています。


オーバーショットはアンダーショットと逆で、上顎切歯が下顎切歯より前に突き出している咬合のことをいいます。一見正常な咬合に見えますが、正常な咬合の場合上顎切歯と下顎切歯はハサミのように触れ合うぐらいの距離でなければならないのですが、オーバーショットの場合距離を空けて突き出してしまっています。原因として、上顎の先端が通常より前に突き出してしまっているか、下顎の発育不全とされています。

日本語で下顎後退とも呼ばれています。

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